法話
Shorinji Kempo

「明鏡止水 武のKAMIWAZA」 遅くなりましたが、感想

金的膝受波返

2023-3-1 午後11時〜 NHK総合 「明鏡止水 武のKAMIWAZA」第8回(最終回)護身の拳 遅くなりましたが感想です。

 少林寺拳法が外部からはどの様に認識されているのかが、垣間見られたような気がします。

 当然こちらが伝えたい内容は、番組制作サイドには提示しているでしょうが、番組を編集するにあたっては、プロデューサーなど外部の視点が入いります。

 「護身の拳」であることが強調されていました。外部からも、その様に認識されているのでしょう。

 今回は、「金的膝受波返」がKAMIWAZAとして取り上げられていました。初段までに習う技ではありますが、なかなか難しい技術だとは思います。しかし、頻回に修練しているかと問われれば、そんなにやってないかも?となります。

 少林寺拳法を修練している内部からはなかなか分からないですが、確かに、他の武道で下段を蹴ってきたのを膝受けしてそのまま蹴り返すなどの技術は少ないのかもしれません。

 柔法も取り上げられていましたが、インパクトとしては、井上先生のキレキレの剛法の動きが際立っていたように思います。(その様に編集しているのだと思いますが)

 MCの岡田准一さんも、「受ける時に、点では無く線で受けていて、まるで剣の様に受けているのですね」と解説していました。

以下はNHKの番組紹介ページの内容です

護身の拳

武術の達人たちが集結し、熱いトークと秘伝の技を披露する。MCは自身も武術の心得がある岡田准一と、今回はタカアンドトシのトシ。少林寺拳法とムエタイの神髄!

実は日本生まれの護身武道!少林寺拳法▽急所蹴りを撃墜して急所を蹴り返す!恐るべきKAMIWAZA▽立ち技最強!?ムエタイの蹴りと首相撲▽谷まりあが少林寺拳法の護身術でせいやを制圧?▽古式ムエタイの鉄壁防御の謎の合言葉は「ポン・ピ・プ・パ」▽防具付きで本気で打ち合うからこそ生まれる少林寺拳法の多彩な応用技▽岡田准一がムエタイ講座で驚きの蹴り速射連撃!

2023-2-2 「少林寺拳法で学ぶ」について

 NHK総合 水曜日午後11時から放送されている「明鏡止水 武のKAMIWAZA」という番組があります。興味深く、面白く、毎週、楽しみに視聴しています。

 俳優の岡田准一さんと芸人のケンドーコバヤシさんがキャスターとなって、一流の武術家たちが集結し、熱いトークと秘伝の技を披露する、かなりマニアックな番組です。

 以前から非定期にBSで放送されていた番組がNHK総合で再編成されて放送中です。

 「明鏡止水(めいきょうしすい」とは、邪念がなく、澄み切って落ち着いた心の形容。「明鏡」は一点の曇りもない鏡のこと。「止水」は止まって、静かにたたえている水のこと。

 平常心で清々しい心持ちと言う意味になるでしょうか?

 さて、この番組で紹介される古武術、武道、出演する武術家、武道家の方々は、素晴らしい技術や考え方を持っています。殺傷術から始まった武術を洗練させ、精神修養の域まで高めて修行を行っています。まさに「明鏡止水の心持ち」なのだと思います。

 ここで少し立ち止まって考察です。

 ”これら武術、武道と少林寺拳法の違いは何処にあるのでしょうか?”

 違いは、”少林寺拳法は「宗門の行」である。”と説明されています。

 武術、武道は、「武術、武道」を学ぶことによって、精神修養になります。としています。しかし、精神修養に繋がるかどうかは、個人の取り組み方によって違う方向にすすむかもしれません。

 少林寺拳法は、「少林寺拳法」で学んでいきます。「少林寺拳法」はあくまで手段です。目的は「少林寺拳法の技術」を学ぶことではありません。少林寺拳法の目的は「人づくり」です。「自己確立」「自他共楽」を目指し「少林寺拳法」を使って修行していきます。この点を説明できない限り違いを説明できたことにならないと思います。

 

 いずれにしても、指導者がこの点を抑えて指導しないと、少林寺拳法の独自性、ユニークな点が失われしまうのではないかと思います。

2023-1-21 法話 「半ばは自己の幸せを 半ばは他人(ひと)の幸せを」

2023-1-21 法話 「半ばは自己の幸せを 半ばは他人(ひと)の幸せを」

少林寺拳法 開祖 宗道臣 先生の言葉です。

自分を大切にすように、他人の事も考えて行動出来るような人間になれるように努力していく。少林寺拳法が目指す人間像を表す言葉です。

「半ばは」と言っていますが、半分だけ頑張れば良いという意味ではありません。

もう一歩踏み込んで考察するなら、自分がうれしい、幸福だと思って行動したことが、そのまま他人(ひと)が喜び幸福となる事に繋がっている。「自分の幸福=他人(ひと)の幸福」である状態にまで高められるかを問われています。

なかなかこの様な境地にはなれないかもしれませんが・・・。

2023-1-19 法話「自信とは?」

2023-1-19 法話「自信とは?」

 少林寺拳法を修練することによって「自信と勇気と行動力を持った人になる」と副読本などにありますが、この「自信」って何だと思いますか?

 「自信」は、漢字で書くと、「自(みずか)らを信ずる」と書きますね!

 自分を信ずることが「自信」の源であると思います。

 開祖は、「可能性の種子」であると皆さんの事を言っています。皆さんはどんな者にでもなれる可能性を秘めて生きているのだと言っています。

 先ずは、「自分はできるのだ」と自分の可能性を信ずることから始めるのが第一歩となります。チャレンジをする前に「どうせ自分にはできない」と諦めてしまうのはもったいない。

 とりあえず、「できるかもしれない」と考えて取り組んでみることが大切です。それで、上手くいけば、それこそ「自信」に繋がります。

 「自分はできるかもしれない」と思えることで、「やってみよう」と少し「勇気」が湧いてきます。

 「やってみよう」と「勇気」が湧くことで、「行動」に移すことができます。

 「行動」した結果、良い事がおこれば、「自信」に繋がります。益々、自分を信ずることができるようになります。そうやって、「自信」と「勇気」と「行動力」を身につけていくことができます。

 そして、その「行動力」を自分の為だけで無く、他の人の為にも発揮できるようになれば、少林寺拳法の目指す人間像にかなった人になれるはずです。

2023-1-7 能登新春法会、合同初稽古、書き初め

2023年1月7日(土)14時より能登七尾道院において、能登小教区新春法会ならびに石川県少林寺拳法連盟 能登ブロック鏡開式、合同初稽古を開催しました。

6年生による今年の抱負発表
導師年頭挨拶
 うさぎ年です。今までコロナ渦でジッとしていなければならい時期でありましたが、この時期は跳躍するための充電期間と考えて、今年はホップ・ステップ・ジャンプして飛躍する年にしたいと思います。
石川県少林寺拳法連盟 鈴木理事長 挨拶
 新たな年です。私の今年の目標は、「健康と勉強」です。大人になっても勉強は必要です。
大人になると判断したり決断したりしなければならないことが多くあり、悩むことも多くあります。そんな時、勉強して新たな知見を得ていると、物事の通りや道筋が解り、素早く判断することができます。学び続ける姿勢が大切です。皆さんも色々な機会を捉えて頑張ってみて下さい。
林 親子(志賀スポーツ少年団)による三人掛け奉納演舞
合同初稽古
書き初め

書き初め「跳躍 飛躍」

明けまして おめでとうございます。
書初め
ホップ、ステップ、ジャンプ
卯年なので、『跳躍 飛躍』と書いてみました。
今年は、貯めていた力を発揮して跳躍、新たな展開に飛躍する年にしたいですね。

2022-11-5 あうん No.85 かんがえてみよう やってみよう

 

2022-11-5 あうん No.85 かんがえてみよう やってみよう

 

チャレンジ1 「道院長のセリフをなるべくたくさん作って見よう」

 「髪の毛が長いし乱れている」

 「道着はキチンと着よう」

 「ペンダントは危ないから外そう」

 「脱いだ物はたたもう」

 「(道院長の)顔を見て話そう」

チャレンジ2 「あなたはこの世界がどんな世界になってほしいですか?それはなぜですか?」

 「日本が平和なら良いな!」

 世界が平和でないと日本だけが平和ってことは難しいかもよ

 日本がその気が無くても、ロシアの様に攻めてくるかもしれないよ!北朝鮮がミサイルを撃ってくるかもしれないよ!

 と話したら、皆で考え込んでしまいました。もう少し黙っていて、話の展開を待っていれば良かったと反省しています。

2022-9-25_石川県教区研修会

 2022年9月25日 午前9時〜12時 金沢勤労者プラザに於いて、石川県教区研修会を行いました。
 講師担当は初めてだったので、緊張しながら勤めました。
 オンラインと参集のハイブリッドで開催しましたが、これも初の試みでした。
 会場参加者が6名、オンライン参加者が8名の合計14名でした。
 予想通り、少しトラブルがあり、スライドが上手く動かず、参加した皆さんには、ご迷惑をおかけしました。
 初めてにしては上出来だったとしておきます。

 後半の講義は「金剛禅における儀式の意義と目的」だったので、少し時間を頂いて実際に石川県教区達磨祭を執り行いました。

2022-9-17 「剛柔一体」「組手主体」

2022-9-17 「剛柔一体」「組手主体」

「剛柔一体」は、剛法と柔法が一体となって少林寺拳法の技は構成されています。

 剛法とは、突きや蹴りなど、柔法は抜き、逆技、投げなどです。

 剛法と柔法は、どちらが優れているとかでは無く、一般に剛法に分類される技の中にも柔法的な要素があり、逆に柔法に分類されるような技の中にも合法的な要素が組み込まれていたりして、剛法と柔法はお互いに補い合ったり重なり合うことで、さらに効果を生んでいます。

 剛法での体の使い方も柔法での体の使い方も共通する部分が多く、修練をしていたり、指導しているときに、「あっ、これは!」と気が付くことも多いです。まだまだ研究の余地がありそうです。

「組手主体」は、二人一組で、技を使う場合の相手との距離やタイミング、力加減など一人では修得できない事をお互いに伝え合いながら修練していきます。なので少林寺拳法の修練を行う時は二人一組で行う事が原則となっています。

 技の上達のためには、お互いに協力していく必要があるのですが、これが協調性を養い、技の上達を通して、人格の向上をも目指しています。

 「協力し合って上達する」これが少林寺拳法の修練の特徴です。

 「組手」と言うと乱取りや試合でお互いに格闘しあうことが想像されることもありますが、少林寺拳法の修練では、乱取りなどが修練のメインではありません。修練で乱取りなどを行う場合もお互いに指摘しあって相互の技術の上達を目指します。どちらが勝ったか?優れているとかでは無いのです。

2022-9-8 あ・うんVol.84「かんがえてみよう やってみよう」

2022-9-8 あ・うんVol.84「かんがえてみよう やってみよう」

道院の子供達に答えてもらいました。

チャレンジ1 「作務」とはどういう意味ですか。なぜ作務をするのでしょうか。

「心を綺麗にするために行うんだよ!」

「作務をすると、スッキリするよ」

チャレンジ2 「強い」ってどういうこと?

「いじめちゃ ダメだよね」

「拠り所となる自分を作る事だよ」

「サソリを持っている?」(絵の黄色の帽子の子が持っているのは何か?という話題)

「カマキリだよ」

逃げるのも強さだろうし、「止めて」と言うことも強さだと思います。

何もできず、何も言えないのは、やはり弱さなのかもしれませんね。