

2025-4-26 合掌礼(法話)
少林寺拳法では道院の出入りの時や挨拶、修練を始めるとき、終わるとき
お互いに技を掛け合うときにも最初と最後に合掌礼をしますね
感謝の気持ちや相手のことを尊重して合掌礼をします
先生は、もう一つ理由があると思います
それは、自分の気持ちのスイッチを入れるためだと思います
合掌礼をすることで、「今から頑張るぞ!」と気持ちを切り替える切っ掛けにするのです
ずう〜と集中していることは、なかなかできません
せめて、合掌礼から合掌礼の間は、集中して取り組むのです
なので、合掌礼をいい加減な感じで済ますのはダメです
相手のことも考え、自分の気持ちの切り替えのためにも、合掌礼はしっかりと行ってください
2025-1-11 法話 喧嘩の理由
学校で喧嘩をしたとの話を聞いて、お話をしました
喧嘩をするのをダメだとは言いません
ただ、その理由が、どんなものだったのかは振り返る必要があります
喧嘩の理由が、自分中心の「自己中」なものだったら反省すべきです
一方で、不正や理不尽な事に対して怒りを覚え行動に出ることは間違っていないかもしれません
まあ、その行動が必ずしもベストなやり方かどうかは分からないので、後で考えるにしてもです
「不殺活人」「守主攻従」の項目でも学習したと思います
黙って見て見ぬ振りをしたり、無視することが、必ずしも良いとも限りません
必要な時は行動に移すべきです
喧嘩の理由が、「自己中」なものでは無いのですね?
自分のわがままを通すためだったり、自分が気に食わないからだったり・・・
「力愛不二」に当てはまっていますか?
間違ったら絶対ダメだとも言いません
間違ったら、反省して、次に活かしていけば良いのです
*今回は、喧嘩の細かな経緯や理由等は聴いていません
自分で考えてもらう事を主としているので、大人が、どちらが良いとか悪いなどのジャッジなどもしていません
<金剛禅 読本より>
*「不殺活人」人を殺傷せず人を活かす
技を使う場合でも、相手を無意味に傷つけたりせず、暴力から身を護り、相手を制して逆に相手を良い方向に導く
*「守主攻従」防いだ後に反撃する
先ず相手の攻撃から自分を守って、それから攻める 正しい教えを守るため、暴力から身を護るために使用する
*「力愛不二」少林寺拳法の目指す行動原理
愛や慈悲の心から助けてあげたいと思っても、勇気や力、実行力を持っていなければ助けることができない。反対に愛や慈悲が無い力は単なる暴力にすぎない。善悪を見極める力と、力の使い方、立ち向かう勇気が必要
力と愛、理知と慈悲を調和させ、自分の行動規範としていくことが大切である
2025-1-9 法話 仲間の大切さ
今日は、今期一番の寒気が日本列島に降りてきて、雪も降り、気温も低くて道路もカチコチになってきました
今日は参座する人は少ないだろうな〜と思いながら道院に来ました
そしたら嬉しいことに6名も参座してくれました
人間はどうしても弱いので、先生も一人だと、「今日は寒いし、サボっちゃおうかな〜」などと考えてしまいますが、
こうやって一緒に修練する人がいると思うだけで励みになります
自分一人では挫けてしまいそうになるところを、仲間がいることで乗り越えられたりもします
一緒に修練する仲間は、とても有り難い存在だと思いませんか?
2024-12-21 今年入門した2人の入門式を行いました
少林寺拳法の修業に一緒に取り組んでいきましょう
法話
2024年11月28日(木)法話 鎮魂行について
*鎮魂行中に少年拳士がサワサワと落ち着きが無かったので、鎮魂行後の法話で、2024-10-20 日本武道館主催 令和6年 石川県地域社会少林寺拳法指導者研修会 坂下 充 先生の講義の中の鎮魂行のお話を少し自分なりにアレンジしてお話しを行いました
皆さんは、少林寺拳法の練習をしに来ているんですよね? 頷く少年拳士(多分、鎮魂行中にモゾモゾ動いていたことを叱られると思ったのか、身構えている)を見回してから
実は、チョット違うのですね〜
皆さんは、ここに修行に来ているのです(うん、うんと頷く子と おや?という顔の子もいます)
少林寺拳法を練習することを通して、一の手段として、修行しているのです
少林寺拳法の練習は、一つの手段です
練習前には、作務もあるし、鎮魂行もあるし、これら全てが修行の内です
サッカーの練習や野球の練習などは、試合に勝つために一生懸命に練習しますよね?
少林寺拳法の練習は、それとは少し違うのですよね!
何度かお話ししたことがあったと思いますが、少林寺拳法の修練を通して、カラダとココロを強くするのが目的、目指すのですよね
つまり、皆さんは、修行しているのです
この鎮魂行も修行の一環で、実は、教典を唱和しているとき、こんなストーリーがあるのです
先ず、道院の玄関先で、「修行したいのですが?」と尋ねてくる人がいたとします
道院長が、「あなたは、どの様な修行がしたいのですか?」と質問します
すると、教典の中の”聖句” 「己こそ己のよるべ・・・」と答えます
道院長が、分かりました では、お入りください
道院長が、「では、この道院での決まり事をお伝えします」「守って頂きます」と”誓願”を唱和します
道院長、「では座禅を組みましょう」と着座、安座して姿勢を整えます
道院長、「座禅行を行う上で大切な事をお伝えします」”礼拝詞”を唱和
道院長、「これは、自分の可能性を信じて修行していくことを意思表明するものです」
道院長、「正しくこの修行を行っていけば、次の事柄が日常生活の中で達成されていきます」”道訓”を唱和
しばらく、座禅行、瞑想をして(ある程度の長さの時間が必要)
バシン と打棒の音がして、「起立」の号令
道院長が修行者の方を向いて対面し、”信条”を唱和
これは、同じ修行者の仲間同士が、修行を継続するために、挫けそうになる自分を鼓舞するため、お互いに誓いや目標を表明している
この様な事を毎回、道院に来たときに行っているんですよ!
毎回、今から修行するぞ!とお互いに誓い合っています
鎮魂行の時間も大切したいと思います どうですか?
*実際に話した内容とは、少し言い回しなどは違うかもしれませんが、だいたいこの様な内容で法話を行いました
あ・うんの記事を書かせてもらいました
金剛禅総本山少林寺広報誌
あ・うん voL.97 2024霜月・師走
道院長 元気の素
◆設立時の苦労
1996年、能登七尾支部道場の正認証を頂いたのは30歳の時です。金沢卯辰山道院からの独立でした。当時の安田嘉昌道院長(現:加賀かけはし道院長)と当時の梅岡和也道場長(元:金沢南道院長)、当時の加藤善成助教(現:金沢卯辰山道院)の後押しがあっての挑戦でした。まだまだ指導者としての自信も無く、週末毎に七尾市から80km離れた金沢卯辰山道院に通い、修練に参加させてもらっていました。
2007年に能登七尾道院へ移行し、2009年に現在の専有道場が完成し道場開きを行いました。運良く自宅近くに土地があり、建築関係の仕事をしている親戚に頼んで格安で建ててもらいました。基礎からしっかり工事してもらったおかげで、能登半島地震でもビクともしなかったようです。
◆指導の方針
子供たちには、「算数が得意」、「歌が上手い」、「足が速い」など、何でも良いので自信を持ってもらいたいと考えています。できれば少林寺拳法を通して自信を持ってもらいたい。「独りで帯が結べた」など簡単なことでも構いません。この積み重ねが自己肯定感に繋がり、頼りにできる自分の基礎が作られると考えます。自分を信じられる心、自信がなければ、他の人に優しくすることもできないと思います。その上で、自立と自律ができて、仲間と協調できる子を育てることが目標です。「強くて優しい子に育つ!」を目指しています。
一般部には、「本当の強さ」「究極の強さ」を身につけよう!と話しています。今、多くの人たちが自分を取り巻く環境に不安を抱いています。激しく変化する時代に、しなやかに対応できる自己を作り上げていくこと、「しなやかな”ココロ”と”カラダ”づくり!」これが究極の強さだと考えます。
◆修練時の声掛け
連続複数法形修練を取り入れ、左右とも修練するようにしています。連続した動きに戸惑ったり、左側の動きがぎこちなかったり、「先生が一番、下手だな!」「ううん、なかなか上手くいかないな〜」など、自分が失敗したこと、上手くいかなかったことを素直に口に出しています。そして、道院内では、「失敗しても良いよ!」と声を掛けています。
拳士たちには、失敗を恐れずにチャレンジして欲しいと思います。その中から小さな成功体験が得られれば最高です。できなくてもチャレンジした経験は得られます。悔しさや至らなさへの反省などです。失敗してもチャレンジしてみることは、自分の可能性を信じていることになります。やれば出来るかもしれない。それがダーマを信じるということではないでしょうか?
◆全国の拳士へのお礼
2024年1月1日、能登半島地震が起きました。石川県七尾市も震度6強と激しく揺れ、自宅も玄関先が歪んで今でもしっかりとは閉じなくなりました。瓦も少し歪んだようで修理が必要です。断水も2月半ばまで続きました。ここで少林寺拳法の団結力と行動力に驚かされましたが、すぐに全国から励ましの電話やメールが届き、支援物資までも送ってもらったり、届けてくれたりしました。ありがたい限りです。頂いた支援物資は、困っている拳士や近所の方などにお配りしました。
また、能登七尾道院の建物は無傷だったので、「道院開けないのですか?」との拳士からの要望もあり、2月から1ヶ月遅れで新春法会を行い、修練を再開することができました。それまではどこか緊張した日々だったのですが、修練再開が日常を取り戻すきっかけになったような気がします。
今まで当たり前に行えていたことが出来なくなるのは、本当に辛くなります。「脚下照顧」足下を照らして反省するという意味もありますが、もう一段深く考えると「当たり前と考えていることは、本当に当たり前なのか?」「本当は、とても恵まれているのではないか?」日々の当たり前が失われて初めて気付かされることがあります。
最後に全国の拳士の方々から少林寺拳法グループを通じて義援金を頂きました。一部を能登地区の全拳士に配布し、残りは七尾市をはじめ志賀町、穴水町、能登町、輪島市、珠洲市に寄付されました。ありがとうございます。まだまだ復興途中で、全国からボランティア活動として来県される拳士の方もいると思います。奥能登に出向く際は、七尾市を拠点として頂くと良いかもしれません。その際はお声を掛けてください。
2024-9-23 最後の班別討議で班の代表として皆の前での発表者になりました
その時の発表の内容を覚えている範囲で書いてみました
—–以下—-発表内容—–
討議Ⅲ 3年後に少林寺拳法をどのように盛り上げるか
9班 発表者 織平
討議のテーマとして、多くの人で創始80周年を祝おう!
その為には、多くの人を巻き込んでいく方策を考えていく
ただ、いきなり新入門を増やそうと言っても難しそうだ
休眠拳士を掘り起こすのは、どうか?
具体的なアイデアとして、休眠拳士へのアピール方法として あうん を送ってみるのはどうか?
また、SNSなどで名前を見かけたら、『元気か』と声をかけてみる などはどうか?
そして、現役拳士こそ、魅力を伝えて継続してもらおう
どうしても、中学、高校に進級するタイミング、就職し社会人になるタイミングで休眠する者も多いので、継続してもらう働きかけを考えてみる
例えば、帰山行事などで道院内の気持ちや雰囲気を盛り立てる
本山での技術講習会などに皆で参加して、本山の魅力、全国の拳士と仲間になり、繋がりを持っ楽しみを知ってもらう
今回の合宿でも、とても楽しかった
これを現役拳士にも体験してもらいたい
この様にして、各道院が楽しく活動していれば、外部にも魅力をアピールする事につながり、自然と新入門も増えるのではないだろうか
多くの人で創始80周年を祝おう!
2日目には法話演習がありました
事前に話す内容をまとめて グループ内で10分の持ち時間で発表です
事前に作ったレジュメは殆ど読まないで、内容は同じですが、具体例を入れながら10分話しきりました
ホッとしました
以下は事前に作ったレジュメを載せておきます
——以下——レジュメ——–
自己の可能性を信じるとはどういうことか?
中堅道院長“鍛錬”特別合宿 法話演習課題
2024年9月22日
能登七尾道院 織平秀一
「ダーマ」の分霊たる自己を磨き、その力を発現させる 「ダーマ」の働きを信ずる
・「自己の可能性を信じる」=自分自身が持っている力や成長する力を信頼すること
・少林寺拳法を修行することで、私たちは自分をより良い方向に変える力を養っている
・体と心を修行するのは、この力を引き出し、人間として成長するため
自己の可能性を信じることは、簡単には諦めない心を持つことでもある
・技がうまくいかない時や、何度も挑戦しても成功しない時、そこで諦めてしまうのはもったいない
・継続して努力することで、最初はわずかだった成果が大きな違いを生むことがある
・チャレンジし続けることで、自分の可能性を広げていけるかもしれない
・継続は、自分の可能性を信じると言う事、簡単に自分で自分の可能性を諦めてはいけない
・ある程度、続けてみて、ダメだったらその時に諦めても遅くないような気がする
・初めからできないと諦めてしまうのは、もったいないと言っているのです
少林寺拳法は、「自信と勇気と行動力」のある「本当の強さ」を持った人を育てるとある
では、「自信と勇気と行動力」の最初にある「自信」を身につけるには、どうしたら良いか?
・「自信」を身につけるには、小さなチャレンジを行い、その小さな成功体験が大切
「帯を自分で結べるようになった」、「昇級試験に合格した」「この技ができた」などなど
・小さな成功体験の繰り返しと、「頑張ったね」「良かったね」と言ってもらえる承認体験が重要
・この小さな自信があると、初めての事でも挑戦してみようと勇気が湧いてくる
・この小さな勇気があると行動に移すことも出来きる。例え、行動した結果が失敗しても、もう一度チャレンジしてみようとなる。または、別の方法を試してみようと切り替えることができる。
・小さな成功体験は何でも良いが、せっかく少林寺拳法を修業しているのだから少林寺拳法を通して自信を持ってもらいたい。
・道院では、失敗を恐れずチャレンジすることを大切にしている。失敗しても、それを乗り越えることができれば、それが次の自信に繋がる。失敗は終わりではなく、成功への一歩と捉える。
・何度でもチャレンジでき、上手くいったときは皆で喜び合える場が道院
自己の可能性を信じ、勇気を持って行動することで、自分自身が成長するだけでなく、他人にも良い影響を与えることができる。少林寺拳法の修行を通じて、自己の成長だけでなく、他の人々のためにも貢献できる人間を目指すことが目標
2024-5-9 開祖忌法要を執り行いました
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