法話
Shorinji Kempo

法話「自己中ってしっている?」

法話「自己中ってしっている?」

「自己中」って言葉をしっていいますか?自己中心的な考えをする人のことですね。略して「自己中」。他人の事はおかまいなしで、自分の事しか考えない人。自分さえ良ければ他人はどうなっても自分には関係ないと思っている人。

 自分を大切にすることは良いことですが、それだけでは、少林寺拳法の拳士としては半分ですね。「半ば自己の幸せを 半ば他人(ひと)の幸せを」です。「自己中」ではいけないのです。他人(ひと)の事も考えて行動出来る人が少林寺拳法の拳士なのです。

 実は「自己中」の反対もダメですね。「自己が無い人」です。他人が良いと言ったら、自分で善し悪しを考えもしないで他人の言うままに行動してしまう人。「自己無し」もダメなのです。自分の考えを持たない人も少林寺拳法の拳士としては半分です。

 

ここまでは、法話で話をしました。

この続きもあるのですが、少し触れたいと思います。

 他人(ひと)の事を考えて行動するのは良いことなのですが、自分の事を全部犠牲にしてまで行動するのも極端な気がします。自分の及ぶ範囲、コントロール出来る範囲で他人(ひと)の事を考えて行動することが大切な気がします。

 また、自分の考えに囚われすぎて、自分の考えを改められないのも困ったものです。

 どちらもバランス感覚なのでしょうか?「自己確立」「自他共楽」の修行を行っていく意義がここにあるのかもしれません。

第1回 2023年UNTYオンライン武専 講義1 全体講義「自己確立できて初めて自他共楽に至る」感想

第1回 2023年UNTYオンライン武専 講義1 全体講義

「自己確立できて初めて自他共楽に至る」岐阜高富道院 松久典弘 先生

講義を視聴しての感想です

自己に向かって掘り下げるのが自己確立

外に向かって広がっていくのが、自他共楽

自己確立で根を広げ、自他共楽で葉を付け、花を咲かせ、実を付けて周りの役に立つ

小さい時は、小さいなりに、大きく枝を伸ばした時は、より大きく良い影響を与えられるように育っていければ良い

樹木の例えが理解しやすかったです。自分が話す時も使ってみようと思います。

「自己確立できて初めて自他共楽に至る」と言葉だけ聞くと、「自己確立ができないと自他共楽はできないのだ」と考えてしまう方がいるかもしれません。自己確立は生涯の目標となるので、どこまでいってもゴールとならないかもしれない。ゴールできなければ、自他共楽に進めないと考えて行動に移せない人もいるかもしれません。

自己確立は自分を見つめ直して、様々な事に気付く作業であると考えます。その時々で自分の出来る範囲を見極めて、行動していく事が自他共楽の始まりであると考えます。

自己確立ができないと自他共楽が出来ないわけでは無く、一つの樹木として根と枝葉の様にお互いが影響し合って大きくなっていくものなのではないでしょうか?

2023-6-15 法話 「短絡的な行動が気になる」

 自衛隊の発砲による死傷事件や闇バイトによる強盗事件など20才前後の若者のニュースを聴きます。「嫌いだから撃った」「金が欲しくてやった」など考えが無く、短絡的な行動が気になります。深く考えないで実行して、一生を棒に振ってしまっています。

 とても自分を大切にしていると思えません。自分を大切に出来ない人は、他人を大切にすることは出来ません。だから簡単に他人を傷つけたり、物を盗んだりするのでしょう。

 また、世の中は、そうそう自分の思い通りにはいきません。ゲームやアニメ、ラノベ小説の様に、何かアイテムを手に入れたら能力がアップすると言う事もありません。

 少林寺拳法を修練している人は、自分の可能性を信じている人だと思います。自分の可能性を信じている人は、自分を大切にしている人です。何故かと言うと、少林寺拳法の様な修得できるかどうか分からない技術を何年もコツコツと修練しています。自分は上手くなれるのだと自分の可能性を信じていなければ継続することは出来ないように思います。少林寺拳法の技は、昇級したからと言って直ぐに出来るようになるわけではないですよね。何回も何回も修練しないと身につきませんよね。

就職面接試験と拳士としての心得

本日の午前中に職場の就職試験の面接官をしてきました。

面接官が何を基準に見ているかと言うと、他者とのコミュニケーション能力や仕事を責任持って遂行できるか?自分から課題を見つけ努力していけるか?などです。

でも一番重要視しているのが、社会人として基本的な態度が出来ているかです。

で、本日の学科学習の範囲が、「拳士としての心得」でした。

「拳士としての心得」として

脚下照顧
作務
合掌礼
服装、態度、言葉遣いの6つを道院では、最初に習います。
これらが、出来ていれば、就職試験はOKかもしれません。学校の成績は良い方が良いでしょうが、学校の勉強が出来たかどうかは、採用の一番の基準にはなりません。
これらの心得は、道院での修行を通して少しずつでも身につけていって欲しいと思います。

2023-5-20 法話 「蜂の巣駆除」

道院の換気扇フードの中に 今年も蜂の巣がありました。 大きくなる前に駆除することができました。 ただ、蜂は生きる為に頑張っているだけですが、人間の都合で害虫だと駆除するのは人間の身勝手なのだろうなと考えてしまいました。

2023-5-18 三段允可状をお渡ししました

2023-5-18 三段允可状をお渡ししました。

三段合格までには、かなり努力してきましたので、本当におめでとうございます。

允可状は、合格証とは意味合いが違います。合格証はここまでの成果を証明する為の物です。しかし允可状は、「ここから三段の修行を許可します」という意味で、ここからが三段の修行のスタートです。二段の器がいっぱいになってきたので、三段という一回り大きな器を与えられました。この器をいっぱいにできるようにこれからの修行に励んで下さい。

2023-4-13 法話 「新年度が始まりました」

 

2023-4-13 法話 「新年度が始まりました」

新年度が始まりました。新しい学年となり授業も始まりましたね。

日本では、新しくスタート切るための区切りが、1月と4月の2回もあります。

お正月に、今年はどんな事を目標にしようかな?と新年の抱負を考えますね。でもなかなか始めるきっかけが無くて・・・。となっても大丈夫!

4月に新年度から改めてスタートを切ることができます。

さて、先ずは、次の昇級考試を目指して頑張ってスタートして行きましょう。

 2023-4-8 法話 「できないと諦めてしまうと、もったいない」

 

 2023-4-8 法話 「できないと諦めてしまうと、もったいない」

少林寺拳法で習う技は難しいものもありますよね。

何回やっても上手く行かない事もあります。

しかし、諦めて、止めてしまうと、少しもったいないかもしれません。

チャレンジしないで止めてしまうと、そこでストップです。

でも、そこで少しだけ頑張ると、その頑張った分が何回も何回も積み重なって、気が付くとかなりの差になります。止めてしまったらそこで終わりですが、継続すると違いが出てくるかもしれません。

続けていくということは、自分の可能性を信じると言う事です。自分で自分の可能性を諦めてはいけません。

ある程度、続けてみて、ダメだったらその時に諦めても遅くないような気がします。初めからできないと諦めてしまうのは、もったいないと言っているのです。

2023-3-23 法話「上手くいかなかった時に」

 

2023-3-23 法話「上手くいかなかった時に」

 順風満帆、物事が上手くいっているときは、特に気にすること無く過ごしていますが、何か躓いて自分の思い通りに事が進まなかったときに、人は悩みます。

 そして、その時にどの様に行動するかで、その人の地金が見えてきたりします。

 他人のせいにして、自分は悪く無いとするのか?

 もう諦めたと、逃げ出すのか?

 落ち込んでしまって何も手につかなくなるのか?

 踏みとどまって、躓いた点を見つめ直して、もう一度、歩み出すのか?

 修行の成果が問われるのかも知れません。

 少林寺拳法の修行を通して、一歩を踏み出す力を養っていけたらと思います。

 2023-3-9 自信が持てない(法話)

 

 2023-3-9 自信が持てない(法話)

職場で相談を受けました。

「思うように上手くできなくて、自信が持てません」

「落ち込んでしまいます」

傾聴した後、アドバイスとして話をしました。

振り返りをして、出来なかった事を反省しているのですね。

で、反省して落ち込んでしまっているのですね。

反省するのは良いことだと思います。

ただ、出来なかった点だけに注目するばかりでは無く

出来た点も上げてみたらどうでしょう?

一つや二つ、上手く出来た点も、きっと有るはずです。

出来なかった事を反省した後は、出来た事も挙げてみてください。

自分の成長した点が発見できると思います。

いっぺんに出来る人は、ほとんどいません。

千里の道も一歩からと言うではないですか。