2021-10-9 達磨祭

 2021年10月9日(土)道場に於いて2021年能登七尾道院 達磨祭を執り行いました。

能登七尾道院の正面には、達磨像が祭られています。

 達磨は、1500年ほど前にインドからシルクロードを通って中国まで、正統仏教を伝えたとされる人です。1500年ほど前と言うと有名な三国志の少し後の時代で、日本では卑弥呼の時代から大和朝廷が成立する少し前の古墳時代にあたるでしょうか?

 達磨は、嵩山少林寺で道を求めて来る人々に正統仏教を教え、天竺那羅乃挌(てんじくならのかく)と呼ばれた易筋行と静かに瞑想に耽る座禅行を修行させました。崇山少林寺から禅宗と言われる宗派が生まれ、日本にも伝わりました。一方で、中国拳法の基にもなったとされています。

 開祖は、中国大陸に渡っていた時、嵩山少林寺を訪れる機会があり、そこで白衣殿の壁画「羅漢錬拳図」から着想を得て、中国で学んだ拳技を整理再編して、これに独自の思想を加え、現在に即した新しい修行法として少林寺拳法を始め、不屈の精神力と金剛の肉体を同時に錬成させる宗門の行として金剛禅を創始しました。

 達磨祭は、達磨の命日とされている10月5日前後の日を選んで執り行われ、達磨の遺徳を偲ぶと共に皆で修行にさらに精進することを誓い合う日でもあります。

 

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