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法話
Shorinji Kempo

2021-8-19 法話「何気ない日常生活が送れるありがたさ」

2021-8-19 法話「何気ない日常生活が送れるありがたさ」

対象:年長、小学生、中学生、一般

 2021年8月14日(土)〜15日(日)は、福岡県(久留米市)で第15回少林寺拳法全国中学生大会が行われる予定でしたが、大雨・長雨で中止となってしまいました。石川県からも参加していたのですが、警戒レベルが下がらず、高速道路は通行止め、電車も運休し、参加者の安全を考えて中止となったようです。参加した先生からは、何処にも出かけられずホテルに缶詰になっていたようです。

 最近は、この大雨・長雨の災害やコロナ禍で日常生活に大きな制限がかかっていますね。今まで当たり前だと思っていた事が、当たり前に行えない状況です。

 世界をみると、アフガニスタンからアメリカ軍が撤退すると言ったらアフガニスタンの大統領が国外に逃げってしっまたと、今日の新聞では、不安定な情勢からアメリカの輸送機にすし詰め状態で沢山の国から逃げ出す人の写真が載っていました。

 いずれにしても、当たり前の日常生活を奪われてしまっています。

 日々を過ごしていると、少しぐらいストレスがあるかもしれませんが、我々は、この何気ない日常生活が送れるありがたさを感謝しなければなりませんね。

 終戦記念日も終わりましたが、戦後、開祖が満州で過ごした日々も、日常が奪われた日々だったのでしょうね。

 今日は少し難しい話になってしまったかもしれません。

 *実際に話したことを要約し、少し修正・加筆してあります。

2021-8-5法話 「言葉づかい・態度」

2021年8月5日(木)法話 「言葉づかい・態度」  対象:保育園年長、小学生、中学生、一般

前にも話したことがあると思いますが、他人の悪口を言ったり、汚い言葉づかいをしていると、それは自分に返ってきます。

理由は二つあります。

一つは、その言葉を聞いた、他人が、「あの人は、こんな言葉づかいをする人なんだ」と悪い評価となってしまいます。一度、悪い評価をされると、その評価を覆すのは、なかなか難しいことになります。

二つ目は、その言葉を一番聞いているのは、自分自身です。自分が発した言葉に一番影響されるのは自分自身なのです。

同じ事は、態度でも言えることです。他人は、何気なくでも、立ち振る舞いを見ていて評価しています。また、ダラダラした態度は自分自身の気持ちもダラダラさせてしまいます。キッチとした態度や行動は、心も引き締めてくれます。

皆さんの持っている読本の中にも 「少林寺拳法の拳士としての心得」として「脚下照願」「合掌礼」「作務」「服装」の次に「態度」「言葉づかい」が書かれていますね。また、学科の時間などで読んでいきましょうね。

*実際に話したことを要約し、少し修正・加筆してあります。

*一般が対象の時は、上記に加えて以下の様なことも話しています。

表に表出される態度や言葉づかいは、心にも作用します。「拳禅一如」ですから

行動や言葉づかいを整えていくと、心も影響されて、整ってきます。

心を整えてから行動を起こそうとすると、なかなか進まない事が多いですが、

先ず、行動し、心を整えていく方が、早く進むのかもしれません。

2021-7-29 法話 「少年初段 合格と允可の違い」

2021年7月29日(木)法話 「少年初段 合格と允可の違い」  対象:保育園年長、小学生、中学生、一般

先程、能登七尾道院道から少年初段合格のお祝いに黒帯をプレゼントしました。

少年初段の允可状は、もう少し待って下さいね。

さて、先生は、少年初段合格と允可という二つの言葉を使いました。

「合格」と「允可」

何が違うのでしょうか?

6級に合格した!、1級に合格した! 昇級の場合は、合格証がもらえますね!

しかし、初段からは、允可状となります。

昇級の場合は、「昇級試験に合格しましたね。おめでとうございます。」という事で合格したこと証明する合格証がもらえます。

一方、「允可」とは、許可するという意味があります。

つまり、「昇段試験に合格しましたね。おめでとうございます。今から正式に初段の修行を始めることを許可します。」という事です。

昇段試験に合格して、初めて、初段の修練が始まるのです。

黒帯として第一歩を踏み出したと言うことですね。

昇級と昇段では、意味合いが少し違うのですね。

*実際に話したことを要約し、少し修正・加筆してあります。

 

*一般が対象の時は、上記に加えて以下の様なことも話しています。

つまり、初段と言う器が与えられたのです。

この初段という器に、これからの修練によって、中身を満たしていくのです。

早く貯まるか、ゆっくりかは、人それぞれです。

器にふさわしい、中身としていって下さい。

器から、あふれそうになった頃に、次の二段という新しい器を準備すれば良いのです。

そして、二段の器にふさわしい中身を貯めてゆけば良いのです。

2021-7-17 法話「反省」

2021年7月17日(土) 法話  対象:保育園年長、小学生、中学生、一般

さっき、年長さんに「反省」てどういう意味?  と聞いて見ました。

すると、「ダメと言われた事は、しないようにする」と答えてくれました。

なるほどね!

年長さんにとっては、それが正解なのでしょう。

でも、皆さんにとっては、それだけではいけません。

「反省とは?」他人からダメだと言われたら、そのまま従っているのは「反省」とはなりません。少し足りません。

他人が止めろと言ったから止めた。しろと言ったからした。

それでは、いけません。不十分です。

他人から指摘を受けたら、それが自分にとって本当はどうなのか?考える必要があります。

自分の行いを客観的に省みて(かえりみて)、良いか?悪いか?を自分で判断するのが、本当の意味での「反省」です。

「叱られたから、従った」は、「反省」ではありません。

自分で良いか?悪かったのか?を自分自身を見つめ直して自分で判断するのが、「反省」です。

*修練を始める段になっても年長さんが騒いでいて、「反省しろ」と声をかけられていたので今回の法話をしました。

*実際に話したことを要約し、少し修正・加筆してあります。

2021-7-15法話「やる時は、やる!」

2021年7月15日 法話  対象:保育園年長、小学生、中学生

「やる時は、やる!」

皆さんには、入門式の時に約束してもらいました。

覚えていますか?

今、皆さんは、ここ(道院)に何をしに来たのでしょうか?少林寺拳法の修練をするために来たのですよね!

少林寺拳法をする時は、しっかり少林寺拳法を練習して下さい。作務をする時間には、作務をして下さい。

鎮魂行を行っているときは、しっかり声を出して教典を唱和して下さい。

勉強するときは、勉強して下さい。

遊ぶときは、もちろん、一生懸命に遊んで下さい。

「やる時は、やる!」

やらなければならい事は、しっかりと取り組んで下さい。

いい加減に、途中で投げ出したりはしないで下さい。

自分がやらないだけなら、自己責任なので、自分が損をするだけですが、他人を巻き込んで、または、他人がやっていることを邪魔する事は、許しません。

他人が一生懸命に取り組んでいることは、邪魔しちゃいけません。逆に応援して上げて下さい。

「やる時は、やる!」

しっかり取り組んでいますか?

*実際に話した内容を要約したり、少し加筆・修正したりしています。同じ様な内容の話しは、これまでも何度も話しています。

2021-7-8法話「基本練習を繰り返す意味」

2021年7月8日(木)法話  対象:保育園年長、小学生、中学生、一般

 同じメニューの基本練習を繰り返し行うのは何故でしょうか?

 皆さんにとっての基本練習は、前に出来なかったことが出来るようになったとか。習った技の正確度を上げる為に基本練習に戻って繰り返して行うとかの意味があるのだと思います。だから基本練習は大切になってきます。繰り返す事で精度が上がってきます。「護身練鍛」

 私にとっての基本練習は、少し意味合いが違ってきます。基本練習を行っていると、今日はいつもより調子が良いぞ!少し調子が悪いぞ!など、自分の体調などを計る基準になっているように思います。

 この前も、職場で冷房の風が直接当たっていて、何だか体の調子が変な感じになっていました。少し体が重い感じです。しかし、基本練習で体を動かしていると段々と体の中から暖まってきて少し調子が戻ってきました。基本練習が体の調子を計るバロメーターであり、体調を整える調整の意味合いもあるのだと思います。「健康増進」

 もう一つ、心の調子のバロメーターでもあるかもしれませんね。心持ちが少し沈んでいても、基本練習で動いている内に心も軽くなってくる感じがすることがあります。「精神修養」

 基本練習も是非、大切にして下さい。

*実際に話した内容を要約し、修正・追加が少しされています。

2021-7-1法話「世界平和は誰が守る?」

2021年7月1日(木)法話  対象:保育園年長、小学生、中学生、一般

鎮魂行の信条、二番目に「我等は、愛民愛郷の精神に則り、世界の平和と福祉に貢献せんとす」とあります。

世界の平和はどうしたら守れるのでしょうか?

世界の平和を守るためには、仮面ライダーやウルトラマン、スパー戦隊の様に特殊な能力を持った人が頑張れば、良くなるのでしょうか?

ほんの一握りの特殊な能力を持った人達が自分の身を犠牲にして頑張ったても、現実には、なかなか良くはならないかもしれませんね。

だから、鎮魂行の中では、一人一人が、少しずつでも良いから、世の中のために働きまっしょうと言っています。エコ活動も、一人一人の小さな積み重ねが無ければ達成出来ないでしょう。

世界の平和と福祉に貢献すると言う、大きな事でも、一人一人の行いと、身近にいる人との協力を積み重ねる事によって達成していこうという事です。

兄弟喧嘩せず、仲良く協力する。クラスの皆と協力して活動する。職場、町内会で力を合わせていく。など出来ることからで良いのではないでしょうか?

その為にも、先ずは、「自己確立」が大切であり、「自他共楽」なのですね。

*実際には、もう少し話していたと思いますが、要約すると、この様な内容で話しをしました。

 時間がある時に、この様に、話した法話の内容を載せていければと思っています。継続できるかは?