2022-9-17 「剛柔一体」「組手主体」

2022-9-17 「剛柔一体」「組手主体」

「剛柔一体」は、剛法と柔法が一体となって少林寺拳法の技は構成されています。

 剛法とは、突きや蹴りなど、柔法は抜き、逆技、投げなどです。

 剛法と柔法は、どちらが優れているとかでは無く、一般に剛法に分類される技の中にも柔法的な要素があり、逆に柔法に分類されるような技の中にも合法的な要素が組み込まれていたりして、剛法と柔法はお互いに補い合ったり重なり合うことで、さらに効果を生んでいます。

 剛法での体の使い方も柔法での体の使い方も共通する部分が多く、修練をしていたり、指導しているときに、「あっ、これは!」と気が付くことも多いです。まだまだ研究の余地がありそうです。

「組手主体」は、二人一組で、技を使う場合の相手との距離やタイミング、力加減など一人では修得できない事をお互いに伝え合いながら修練していきます。なので少林寺拳法の修練を行う時は二人一組で行う事が原則となっています。

 技の上達のためには、お互いに協力していく必要があるのですが、これが協調性を養い、技の上達を通して、人格の向上をも目指しています。

 「協力し合って上達する」これが少林寺拳法の修練の特徴です。

 「組手」と言うと乱取りや試合でお互いに格闘しあうことが想像されることもありますが、少林寺拳法の修練では、乱取りなどが修練のメインではありません。修練で乱取りなどを行う場合もお互いに指摘しあって相互の技術の上達を目指します。どちらが勝ったか?優れているとかでは無いのです。

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