法話「自己中ってしっている?」
「自己中」って言葉をしっていいますか?自己中心的な考えをする人のことですね。略して「自己中」。他人の事はおかまいなしで、自分の事しか考えない人。自分さえ良ければ他人はどうなっても自分には関係ないと思っている人。
自分を大切にすることは良いことですが、それだけでは、少林寺拳法の拳士としては半分ですね。「半ば自己の幸せを 半ば他人(ひと)の幸せを」です。「自己中」ではいけないのです。他人(ひと)の事も考えて行動出来る人が少林寺拳法の拳士なのです。
実は「自己中」の反対もダメですね。「自己が無い人」です。他人が良いと言ったら、自分で善し悪しを考えもしないで他人の言うままに行動してしまう人。「自己無し」もダメなのです。自分の考えを持たない人も少林寺拳法の拳士としては半分です。
ここまでは、法話で話をしました。
この続きもあるのですが、少し触れたいと思います。
他人(ひと)の事を考えて行動するのは良いことなのですが、自分の事を全部犠牲にしてまで行動するのも極端な気がします。自分の及ぶ範囲、コントロール出来る範囲で他人(ひと)の事を考えて行動することが大切な気がします。
また、自分の考えに囚われすぎて、自分の考えを改められないのも困ったものです。
どちらもバランス感覚なのでしょうか?「自己確立」「自他共楽」の修行を行っていく意義がここにあるのかもしれません。