先日、神道(しんとう)の葬儀(葬場祭:そうじょうさい)に参加する機会がありました。
神社が、神道(しんとう)ですね。日本古来の宗教で日本の生活や文化、思想に根ざした物です。
仏教は、聖徳太子が飛鳥時代に日本をまとめるために輸入した渡来の宗教です。仏教も日本の生活や文化、思想に深く影響を与えています。
葬場祭では、数珠(じゅず)は必要ありませんでした。数珠は仏教ですね。
故人の魂を霊璽(れいじ:仏教での位牌にあたる)に移す儀式があるのですが、部屋の灯りを消して、暗い中で棺に霊璽をかざして「お〜〜〜」と声をかけると、魂が霊璽に入のだそうです。「お〜〜〜」で少し驚きました。
お香もありませんでした。お香やお線香も仏教ですね。その代わりに玉串(たまぐし)を捧げました。二礼し、しのび手(音を立てない拍手)を二拍打ち、一礼が作法のようです。
お経もありません。お経も仏教ですね。その代わり?に、祭詞(さいし)の奏上(そうじょう)がありました。内容を聞いていると、故人の略歴、業績、人柄などを述べていました。最後に、故人の霊が守護神となって、遺族を守るようにと祈っていました。
故人を偲ぶ気持ちは、神道であろうと仏教や、キリスト教の葬儀であろうと代わらないのかも知れないなと思いました。