2021-9-16 法話 「ちょぴりの我慢」

 2021-9-16 法話 「ちょぴりの我慢」

対象:年長、小学生、中学生、一般

 自分の思い通りにならないことが有ると、嫌ですよね。

これは、子供でも大人でも変わりません。

 思い通りにならないと、イライラしたり、腹が立ったり、がっかりしたり、他人の責任にしたりします。やっぱり嫌ですよね。

 でも、世の中は、自分の思い通りにばかりには、いきません。思い通りになる事の方が少ないかもしれません。

 そんな時は、ちょっぴり我慢する事も必要になります。

 自分の事ばかりを押しつけていると、喧嘩になってしまいますね。その最も激しいのが国と国との戦争ですね。お互いが少しずつ譲り合って、ちょっぴり我慢すれば、戦争も少なくなるかもしれません。

 ものすごく、我慢する必要はありません。ちょぴり我慢する事を身につけるだけでも、随分違います。

 もう一つは、自分の考え方を少し変える方法です。違う見方ができれば、ちょぴりの我慢も必要ないかもしれません。

 少林寺拳法での修行は、この「ちょぴり我慢」と「少し見方を変える」事を身につける練習をしているとも言えます。

 仏教では、難しい言葉で色々と言っていますが、簡単に言ってしまえば、「ちょぴり我慢」と「少し見方を変える」です。

 とっても我慢する必要はありません。ちょぴりの我慢です。

*実際に話したことを要約し、少し修正・加筆してあります。

 

この法話で言っている「ちょぴり我慢」は、「少しだけジッとして先生の話を聞く」「遊ぶのを少し我慢して練習する。勉強する。」などから少し発展して話し始めました。

仏教では、「苦」について  「四諦」「八正道」などの言葉で説明されていたりします。

脳神経学的には、本能の旧脳からの衝動を新脳の前頭葉が抑制(我慢)して衝動をコントロールして、社会適応する行動を行っています。なので、前頭葉が未発達の子供は、我慢が利かないのです。

また、前頭葉で考えた事(期待)と現実にズレが生じるとストレスを感じます。これが「苦」

考えの柔軟性が少ないとストレスを感じやすくなってしまう。考えの柔軟性が少ないと、少しの違いでも気になってしまう。

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